デリバレイティブ映画観

~ゆるやか映画感想ブログ~

『マイ・ファニー・バレンタイン』チェット・ベイカー

久しぶりのジャズについて。

今回の曲はこちら。

 

 

 

チェット・ベイカーの『マイ・ファニー・バレンタイン』です!

 

この曲自体は『ベイブス・イン・アームス』というミュージカルで発表されたもので、

それがジャズ・スタンダードとなったみたいです。

マイルス・デイヴィスやフランクシナトラ、サラ・ヴォ―ンなど、

数多くの著名なミュージシャンがカバーしてきたこの曲。

今回はチェット・ベイカーがカバーしたものを選んでみました。

 

ゆったりとしたロマンティックなメロディに、

耳元でささやかれるようなチェット・ベイカーの甘い歌声。

セクシーな、オトナなムードに浸らせてくれます。

声が決して自信満々ではなくて、

どこか悲し気な、退廃的な雰囲気を帯びているのにもまた惹きつけられます。

歌詞が終わった後は、それまでのスローテンポな曲調から徐々に

ボルテージがあがっていって、

演奏自体を楽しんでいる雰囲気が伝わってくるようです。

そしてしっとりと、余韻たっぷりに演奏は終了します。

 

歌詞も印象的ですね。

この曲で歌われる「バレンタイン」という人物は、

見た目がいいわけではありません。

それどころか、むしろちょっと悪そうなくらいです。

笑えるとか写真向きじゃないとか、

なかなかシビアな言いっぷり。

でも、そんなところが好きで、

そんなところを愛している。

だから、そのままで、変わらずにいてほしい。

理屈抜きに、ただ愛しているという気持ちが込められたこの曲。

愛とはそういうものなのでしょうか。

だとすれば、それは深い愛の形ですね。

 

 それと、この歌詞を聞いて、映画『フォレスト・ガンプ』が思い浮かびました。

フォレストは見た目がいいわけでもないし、

頭が良かったり、スマートなわけでもない。

でもそばにいると優しさや癒し、安心を与えてくれたり、

どこか引き付けられるところがあって、

その気持ちはまさにこの曲で歌われているものかもしれないなあと。

 

あとは身近なところだと、のび太と結婚したしずかちゃんもそうでしょうか。

だめだけど、どこかいとおしい。

そんなような気持ちがどこかにあったのか、なかったのか。

たぶんあるはず。

 

なんにせよ、そんな気持ちを抱ける相手がいることはとても幸せなことです。

この曲は、聞いている人をそんな気持ちにさせてくれるロマンチックな曲でした。

そして、この曲は様々なミュージシャンの人たちに歌われている曲ですので、

他のバージョンも聞き比べてみようと思います。

それでは。